ジャズ理論とは?初心者が最短で掴む超入門【ロック耳でもOK】
このページは、ロック的な耳を出発点に、ジャズ理論の全体像→最初の一歩→練習順を できるだけ短く・実用的にまとめた入門です。
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ジャズ理論とは?(1分で要点)
定義:ジャズの和声(コード)と旋律(スケール)、リズム(スウィング)を結びつけて、即興で気持ちよく着地するための考え方。
- まず覚える:ii–V–I(Dm7→G7→Cmaj7)、ガイドトーン(3rd/7th)
- スケール:ドリアン(マイナー)、ミクソリディアン(ドミナント)
- 練習の順序:①ガイドトーン→②ペンタ+9th→③半音つなぎ
🔖 クイックリファレンス
基本進行: ii–V–I (Dm7–G7–Cmaj7) | ブルース: F7–Bb7–F7–F7 … | スケール: ドリアン/ミクソリディアン
ジャズ理論の勉強順序(超短期ロードマップ)
- ガイドトーン(3rd/7th)だけでii–V–Iを繋ぐ(キーC→F→Bbと移調)。
- ペンタ+9thでロック耳の延長から音を足す。
- クロマチック(半音)で着地点へ“吸い寄せる”感覚を覚える。
実例は ロック耳のためのジャズ入門 の「How to Listen」も参照。
Lesson 1: ロックとジャズの共通点を知ろう
実は、ロックとジャズには多くの共通点があります。まずは親しみやすい部分から始めましょう。
ii–V–I をロックの響きに近い形で弾くなら、テンションを抑えつつ 3度と7度 の動きに注目。ギターならトライアド置換が効果的。
Dm7 (D–F–A–C) → G7 (G–B–D–F) → Cmaj7 (C–E–G–B)ドリアン(マイナー寄り)、ミクソリディアン(ドミナント)中心。ロックのマイナーペンタに 9th/6th を足すと一気にジャズ感。
スウィングの 裏拍 と ゴーストノート。ロックの シャッフル との共通性に注目すると体得しやすい。
Lesson 2: ii–V–I を音で理解する
まずはキーCで形を覚え、次に転回・置換でロック耳からの発展を狙います。
Dm7 → G7 → Cmaj7
(ギター)3度と7度のボイスリーディング/(ピアノ)左手ルート+右手3rd/7th
- ペンタ+9thで「音の足し算」
- ガイドトーン(3rd/7th)で着地を作る
- クロマチック(半音)でつなぐ
Lesson 3: ジャズブルースの骨格
| F7 | Bb7 | F7 | F7 |
| Bb7 | Bb7 | F7 | D7 |
| Gm7 | C7 | F7 | C7 |
Lesson 4: テンションと代理コード
- テンションは 1つずつ 足す(多用しすぎない)
- ロック曲のコードでも 代理コード に置換して響きを変える
Lesson 5: リズムとインタープレイ
スウィングの 前ノリ/後ノリ、ドラムのコンピング、ベースのウォーキング…各パートの 会話 を感じ取る耳作り。
初心者がつまずきやすいポイントと解決のヒント
- 理論が“抽象的”に感じる:必ず楽器を触りながら。「聴いて→弾く」を1セットにするだけで理解が3倍速。
- ii–V–Iの応用が難しい:1曲だけを徹底して分析(例:「Autumn Leaves」)→コード進行を他キーに移調。
- スケール練習が退屈:ブルース進行で「スケール→アドリブ→録音→聴き返す」流れを週1回でOK。
ロック耳向けのおすすめ教材・曲(最初の3曲)
よくある質問
ジャズ理論は何から始めればいい?
ii–V–Iでガイドトーン(3rd/7th)だけを繋ぐ練習から。次にドリアン/ミクソリディアンを足します。
ロックしかやっていないけど理解できる?
できます。リフと着地の感覚は共通。ロック曲のコードを代理和音に置き換えると違いが体感できます。
次の一歩:何を聴き、どう弾く?
理論は「使ってナンボ」。ロック耳で楽しむ名盤を聴き、アーティストの背景もあわせて知ると、音の理解が深まります。
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