ロック耳のための II–V–I 超入門(3曲で掴む)
まずは理屈より“音”で。II–V–I(ツー・ファイブ・ワン)はジャズの通り道。下の3曲を素材に、進行の耳あたりを先に体得→あとから最小限の理論で裏付ける流れで進めます。
1. まずは音で掴む(3曲)
- Autumn Leaves(枯葉)
- Blue Bossa
- There Will Never Be Another You
公式音源や配信サービスで各自検索してください(埋め込みや無許諾の転載は避けます)。最初はテンポを落として8小節ループ、足で2拍4拍を踏みながら、ベースの動きとコードの色の変わり目を感じます。
2. 超ミニ理論(必要最小限)
キーCの例だと、Dm7 → G7 → Cmaj7。II(2度)-V(5度)-I(1度)に向かう「解決」の感じを耳で覚えます。
- ガイドトーン:各コードの3度と7度。
Dm7(F,C) → G7(B,F) → Cmaj7(E,B)と半音か共通音で滑るのが“ジャズっぽさ”の核。 - ベースは
D → G → Cと5度進行。上物(3度7度)との対比で“解決”が鮮明に。 - テンションは後回し。最初はトライアド+7thで十分。
3. 15分練習メニュー(毎日)
- 5分:メトロノームを2拍4拍で鳴らし、
Dm7-G7-Cmaj7をハミング(3度→7度の動きを歌う)。 - 5分:楽器でシェル・ボイシング(3度+7度+ルート or 5度)だけで伴奏。各コードで“半音”移動を優先。
- 5分:ガイドトーンだけで2小節ずつ即興。音数は少なく、解決を際立たせる。
慣れたらキーをF/B♭/G…に移調。II–V–Iの地図を広げます。
4. よくあるつまずき → こう直す
- テンポが速すぎる → 半分に落として、2拍4拍の体内メトロノームを優先。
- ベース音だけ追ってしまう → 3度・7度のガイドトーンを口で言いながら弾く/歌う。
- テンションに迷う → まずは無しでOK。7thを確実に当てるほうが“らしさ”が出ます。
5. 次の一歩
- 挫折しない理論本3選(外部リンクなし/まずは通読)
- 深夜ジャズに合うヘッドホン3選(小音量でも質感が分かるモデル)
補足:キー別 II–V–I 一覧(移調ドリル)
毎日ひとつのキーでOK。まずは C → F → B♭ → G の順で回します。
- C:
Dm7 → G7 → Cmaj7 - F:
Gm7 → C7 → Fmaj7 - B♭:
Cm7 → F7 → B♭maj7 - G:
Am7 → D7 → Gmaj7 - D:
Em7 → A7 → Dmaj7
補足:ガイドトーンだけで弾く練習
各コードの 3度・7度 だけで伴奏→即興します(音数は最小でOK)。
- Cキー例:
Dm7(F,C) → G7(B,F) → Cmaj7(E,B) - コツ:半音のつながりを優先(C→B、F→Eなど)。
補足:II–V–Iで使える小フレーズ3つ
- V7で 3rd→b9→root(例:G7で B→A♭→G)
- IIm7で 7th→3rd(Dm7で C→F)
- Imaj7で 7th→6th→5th(Cmaj7で B→A→G)
各フレーズを2小節ずつ、テンポを落として反復。音名を声に出しながら弾くと定着が早いです。
よくある質問
II–V–Iって何?
例:キーCなら Dm7 → G7 → Cmaj7。2度→5度→1度に解決する“通り道”です。まずは音で解決感を体得しましょう。
毎日の練習は何分で足りる?
15分でOK(ハミング→シェルボイシング→ガイドトーン即興)。慣れたらキーを増やします。
テンションは最初から使うべき?
最初は不要。3度・7度のガイドトーンを外さない方が“ジャズらしさ”が早く身につきます。